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弦(げん)とは、弦楽器の発音体、すなわち、最初に振動する部分である。糸状になっており、材質や太さはなるべく均質に作られている。両端または片方の端は、さまざまな方法によって弦楽器の本体に固定され、張力を持って張られている。表記については、絃とするのが正式である。また、和楽器においては糸 (いと)と呼ばれる。 == 解説 == 弦の振動は、安定した音の高さと、規則的な倍音を得ることができるのが特徴である。一方、弦の振動はそのままでは効率よく空気へ伝わらないため、色々工夫を凝らして改良し、振動をボディ内で共鳴させたり、アンプによって電気的に増幅する仕組みが生まれていった。 なお、基本的に弦は消耗品であるため、劣化したり切れたりした場合には交換する必要がある。交換の時期は各個人の好みや、演奏者の手の汗や脂の量、使用状況、演奏時間、保管状況・時間・環境、材質や製造方法などで異なるので一概にはいえない。また、弦にはいろいろな材質、種類、メーカー(ブランド)、ゲージ(太さ)があるため劣化していなくても、サウンドやゲージや演奏する際の感触を変えたい場合にも交換を行う。弦を張った直後には必ず調律(チューニング)という作業が必要になるので、通常は音叉またはチューナーなどを用いて調律する。ピアノなどの楽器の場合は専門知識や技術が必要なため、素人はピアノ調律師などに依頼するのが一般的である。ヴァイオリンやギターなどは通常、自分で交換する事になる(プロミュージシャンの場合は専属スタッフやマネージャーが行うこともある)。 弦を販売する際には長いため直径8cm程に巻いた状態で、紙またはビニール製の封筒状のケースに入れられている(稀に巻かないで売られているものもある)。また、金属製のものは空気中にさらして保存しておくと、錆を生じてしまい、弦楽器に張る前に劣化してしまい、音も悪くなる。そのため一部のメーカー(ダダリオなど)では、密閉されたビニルの中に酸化防止ガスと弦を一緒に封入し、販売されている。また、金属製の弦には酸化防止のために、弦の表面がコーティング加工されているものや、ステンレス製の錆びにくい弦も販売されているが、従来のニッケル製の弦に比べ価格が高くなってしまうのは欠点である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「弦 (楽器)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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